人生の幸福は、いかに人間関係に恵まれているかで決まるそうです。 そして、人間関係を築くうえで欠かせない人格形成は、およそ10歳頃までに土台ができるといわれていて、その9割が「親子関係」によって構築されるといいます。
據說,人生的幸福取決於人際關係的好壞。而且,建立人際關係中不可或缺的人格形成,大約在10歲之前就已經打好了基礎,其中的9成是通過親子關係建立起來的。
それでは、親子関係に悪影響を與える「よけいなひと言」と、信頼関係を深める「わかりあえるひと言」の違いはどこにあるのでしょうか。 これまで、カウンセラーとしてさまざまな悩みに接してきた大野萌子氏に、子どものやる気を育てる「聲かけ」について聞きました。
那麼,給親子關係帶來負面影響的“多餘的一句話”和加深信賴關係的“相互理解的一句話”之間的區別在哪裡呢? 至今為止,作為心理諮詢師,大野萌子接觸了各種各樣的煩惱,我們就培養孩子幹勁的“打招呼”進行了詢問。
たった一言で、子どもの「やる気」を育てる
用一句話培養孩子的“幹勁”
子どもは大人ほど、「時間」というものを意識していません。そのため、「早く」「急いで」と言われても、何をどう急げばいいのかわかりません。 子どもにわかりやすく伝えるためには、「お着替えしよう」「靴を履こう」「シャツのボタン留めようね」というように「レッツ!○○」と"具體的な行動"まで言葉にすること。 小學校低學年くらいまでは、自分でできないことも多いので、一緒に手伝ってあげるといいでしょう。
孩子沒有大人那麼重視“時間”。因此,即使被要求“快點”“快點”,也不知道該怎麼做才好。為了讓孩子容易理解,像“換衣服吧”“穿鞋吧”“系襯衫扣子吧”這樣,連“let !〇〇”這樣的“具體行動”都要用語言表達。小學低年級之前,有很多自己不會的事情,可以幫忙和孩子一起做。
×よけいなひと言 「早くして!」 ◎わかりあえるひと言「お着替えしよう」 同じく曖昧な言葉に「ちゃんとして」「ぐずぐずしないで」などがあります。親はそう言えば伝わると思いがちなのですが、「ちゃんと」「ぐずぐず」は言った本人にしかイメージがわからない"感覚用語"。
×多餘的一句話:“快點!” ◎易懂的一句話“換衣服吧”,同樣曖昧的語言還有“好好做”“別磨蹭”等。父母容易認為這樣說的話就能傳達出來,但是“好好”“磨蹭”是只有說的本人才能理解的“感覺用語”。
そのため、子どもは戸惑って何をすればいいかわからず不安になり、何をするにも親の顔色を気にして「指示待ち」するようになります。 それでも、「指示」や「欲求」が漠然としていてよくわからないと、だんだんどうでもよくなって自分で考えなくなります。 場合によっては、「どうせ何をやっても何か言われるんだから」と、最初からあきらめたり、好き勝手なことをしたりするようになることも。
因此,孩子會不知所措,不知道該做什麼而感到不安,無論做什麼都要看父母的臉色,“等待指示”。即便如此,如果對“指示”和“期望”模糊不清,就會漸漸變得無所謂,不再自己思考。有的時候,“反正不管做什麼都會有人說”,一開始就放棄,隨心所欲地去做。
たとえ親子であっても「以心伝心」はありません。 一緒に生活していると「言わなくてもわかるはず」「このぐらいで通じるだろう」と思ってしまいがちですが、すべて"幻想"。 特に子どもは経験値が少ないのですから、何をどうしてほしいのか、具體的な言葉で伝えてください。
即使是親子,也不可能“以心傳心”。在一起生活的時候,很容易覺得“不用說應該也能明白”、“這點程度應該能理解”,但這都是“幻想”。尤其是孩子,他們的經驗值很少,所以請用具體的語言告訴他們想要什麼、怎麼做。
なぜやってはいけないのか「理由」を考えさせて
讓他們思考“為什麼不能這樣做”
子どもが間違ったことや悪いことをしたときは、「成長のチャンス」。それがなぜ悪いことなのか?なぜやってはいけないのか?「理由」まで考えさせて學びにつなげましょう。 「あやまりなさい」と言われるだけだと、負けず嫌いな子は納得できないまま「あやまればすむんだ」と學習してしまいます。
孩子做錯事或壞事的時候,是“成長的機會”。那為什麼是壞事呢? 為什麼不能做?讓孩子思考“理由”,與學習聯繫起來吧。如果只是被要求“道歉”,好強的孩子就會接受不了,而孩子們學習到的就只有“道歉就可以了”。
逆におとなしくて真面目な子は、ただあやまるだけだと「全部自分のせいだ」という思考迴路ができることも。そのまま大人になると、他人の理不盡な怒りも重く受け止めてしまうようになります。 ですからまずは、「何が悪かったと思う?」と投げかけて本人に考えさせ、納得できたあとであやまらせるようにしましょう。言い分があるようなら、必ず聞いてあげてください。
相反,老實認真的孩子,如果只是道歉,就會產生“都是自己的錯”的思考迴路。就這樣長大成人後,對他人的不合理的憤怒也會很沉重地接受。因此,首先要問“你覺得哪裡不對?”,讓當事人思考,得到認可後再道歉。如果有什麼理由的話,請一定要聽。
×よけいなひと言 「あやまりなさい!」 ◎わかりあえるひと言 「何が悪かったと思う?」 お友だちに悪口を言った場合など、「同じことを言われたら○○ちゃんも嫌だよね?」と相手の立場になって考えさせる人もいます。けれども、小學校低學年くらいまでは、まだ他人の気持ちを把握するのは困難です。
×多餘的一句話:“道歉!”◎相互理解的一句話:“你覺得我哪裡不對?”、如果孩子向小朋友說了髒話的情形下,應該引導孩子理解,“同樣的事情,如果發生在自己身上,是不是也會不開心呢?等站在對方的立場上思考。但是,在小學低年級之前,還很難理解他人的心情。
それよりも、自分が言ったこと、やったことがなぜ悪いのか、考えを聞いたうえで、間違いがあれば訂正してあげましょう。 子どもに「反省して!」と強要するのは"支配欲"の表れ。相手をコントロールしたい人にとって子どもは1番服従させやすい対象なのです。 エスカレートすると主従関係になってしまい、ときには虐待につながる可能性もあるので注意しましょう。
與其這樣,不如先問他自己說的、做的為什麼不好,在此基礎上,如果他有錯誤,就幫他糾正。對孩子說“反省!”,是一種強迫,也是“支配欲”的表現。對於想要控制對方的人來說,孩子是最容易服從的對象。如果變本加厲,就會變成主從關係,有時還會引發虐待,所以要注意。
スモールステップで成長を見守る
在小階段中關注成長
子どもは成長の過程でいろいろな物事を覚えていきます。できることより、できないことのほうが多いのは當たり前ですよね。 それを「どうしてできないの?」「なんでできないんだ」と責めても、本人はまだやりかたがわからないだけかもしれません。 まず「どうしたらできるかな?」「どこがむずかしい?」と聞いてあげましょう。
孩子在成長過程中會記住各種各樣的事物。做不到的事情比做得到的事情多,這是理所當然的。責備孩子說“為什麼做不到呢?”、“你怎麼就做不到呢?”,可能只是當事人還不知道怎麼做而已。首先,“怎樣才能做到呢?”“難在哪裡?”這樣問吧!
そして、わからないことやむずかしいことがあれば、わかるまで教えてあげてください。 すでに子どもがわかっていることでも、やらないことがあります。たとえば「約束は守ること」と教えたのにそれを破ったら、注意しなければなりません。 その場合も「なぜ約束を守れないの?」と過去を「否定形」で問うのではなく、「どうすれば約束を守れるようになる?」と未來に向けた「肯定的な聲かけ」をします。
如果有不懂的地方或有困難的地方,請告訴我,直到我明白為止。有些事情孩子已經明白了,卻不去做。例如,告訴孩子“要遵守約定”,如果違反了約定,就必須引起注意。在這種情況下,“為什麼不能遵守約定?”不是用“否定形式”來問過去,而是“怎樣做才能遵守約定?”這樣面向未來的“肯定的聲音”。
×よけいなひと言 「どうしてできないの?」 ◎わかりあえるひと言 「どうしたらできるかな?」 「どうしてできないの?」という言い方は、本人に問題があるという人格否定にもつながります。「どうすればできるようになる?」と「行動」の問題解決に向けた話し合いをしましょう。
×多餘的一句話“為什麼做不到?”◎能相互理解的一句話“怎麼做才能做到呢?”、“為什麼做不到?”這樣的說法,是認為本人有問題的人格否定。“怎麼做才能做到?”為解決“行動”的問題而進行對話吧。
子どもにとって難しいことや過剰なことを要求し、「いつになったらできるの?」「この前も教えたじゃない!」と圧力をかける親もいます。 けれども、量やレベル的に無理なことを1人でスムーズにこなせるわけがありません。 本人に合ったことを「スモールステップ」で、手伝ってあげながら教えることが、子どもの成長をうながします。
要求對孩子來說很難的事情或過度的事情,“什麼時候才能做到?”、“上次不是告訴你了嗎?”,這樣不斷施加壓力對話的父母還是有的。但是,一個人是不可能順利完成量和水平都不可能的事情的。把適合本人的事情用“分小步驟”,以“一邊幫助一邊教”的方式,更能促進孩子的成長。